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Posted by 京つう運営事務局 at

2008年02月18日

感動を創ることが我々の仕事です。

――HPを見るとメッセージとして「感動創造企業」を目指しますと書かれてますね。

はい。ファッションを通して、商品とサービスとで感動を創りたいと考えています。
ファッション業界は困っている人を助けるとかではなく、
ワクワクドキドキの感動を創ることで世の中の役に立っている業界だと思います。
お客様が弊社の洋服に出会った感動、買う感動、着る感動、褒められる感動。
お客様に感動してもらうことが売って頂く人の喜びになり、我々の喜びになる。
そんな善循環するような感動を創ることが我々の仕事だと考えています。

また、弊社の直接のお客様は全国の問屋さんや小売店さんですので、
営業マンやアシスタントの電話での対応が重要だと思っています。
「気が利くねぇ!」とか「早い!」とか「親切やね」「感じいいね」
「元気出るわぁ」「嬉しいねぇ」とか言って頂きたいですね。
サービスでも、そんな感動を創っていきたいです。


――先程、社員の方が社長にカードを提出されてましたね。

昨年の7月からはじめた「ありがとうカード」です。
全社員月に1枚以上、仲間に対するありがとうの
メッセージをカードに書いてもらって、
私がその相手にお渡ししています。
前から同じような取り組みをされている会社を知っていて、
いいなぁとは思っていましたが、社員は嫌がるかなぁ・・・
と思うと躊躇していました。

今期のテーマを「感動・感謝の善循環を創ろう!」としたのをきっかけに、
ありがとうカードをやってみました。
もちろんカードを貰うと嬉しいものです。
仲間からの感謝や承認は大きな喜びです。
また人から感謝してもらえることをしたこと自体も素晴らしいことです。

ただ私はそれ以上に、カードを書いた枚数や費やした時間、
その時に感じた気持ちが大切だと思っています。
手書きという面倒なことをしている時、仲間の顔を思い浮かべ良い所を考えたり、
感謝したことを思い出したり、感謝できることを考えたり。
いっぱいプラスの気付きがありますよ。仲間に対する思いやりや愛情も増えてきます。

現在社員は50人で、最初は月に70枚程度でした。
その後毎月増え続けて12月には170枚を越えました。
最初は嫌々書いている人が多かったと思いますが、
今では喜んで書いている人の方が多いと思います。
カードを書くようになって家庭が善循環してきたとか、
社外の人にもカードを渡したいという人も出てきています。
まあ、やってみないと分からないですね。


――最後になりましたが、魅力のある場所は京都にたくさんあると思うのですが、
  初めて京都を訪れる方を熊谷社長が案内する場合、どこに案内しますか?


私は昼間に案内することが少ないので・・・夜はやはり祇園方面ですかね(笑)。
新橋から巽橋の辺りや一力さんから歌舞練場までの花見小路界隈は
京都らしい風情があっていい感じです。
最近はちょっと大人になりましたので、お寺も凄いなと思うようになりました(笑)。

人見社長お勧めの金閣寺は、確かに分かりやすい。金ピカでもバブリーでなく上品。
私のお勧めは南禅寺や天竜寺、建仁寺といった禅寺です。
荘厳な感じに圧倒され身が引き締まります。凄いです。禅も深いですしね。
私はまだまだ分かっていませんが。
烏丸三条の近くで生まれて、ずっと京都の街中で暮らしているわりには、
まだまだ京都のこと知らないことが多いですね。外人です(笑)。  

最近です、京都って凄い!と思い出したのは。


――それでは、次ぎに紹介していただく吉田社長はどんな方ですか?

お寺流れで京都らしく、仏壇仏具のメーカーの社長です(笑)。
中学校からの友人で、今も仲良く一緒に同志社中高同窓会の理事をやっています。
ある会のディベート大会で全国1位になったことがある論理派のしゃべり(笑)。
その反面、レゲエ好きテーブルマジック好きの面白いおっちゃんです。

――今日は忙しいなか、本当にありがとうございました。
(2008年1月31日取材)

*********************************
ダイイチ株式会社
京都府京都市中京区富小路錦小路上ル高宮町580
代表取締役社長 熊谷貴夫
電話:(075)241-4141
FAX:(075)241-4160

HP:http://www.kyoto-daiichi.co.jp/






ダイイチ株式会社 熊谷貴夫 【1】 >> 【2】 >> 【3】 
  


Posted by 京の社長と数珠紐 at 12:00Comments(0)ダイイチ株式会社 熊谷貴夫

2008年02月15日

5年で社長を代わると言われました。

第2回 ダイイチ株式会社 熊谷貴夫 vol.2

――熊谷社長は跡取りとしてダイイチに入社されたんですね?

もともとインポートファッションが好きで、
大学卒業後は希望していたインポート業界No1の三喜商事に入社しました。
しかし、入社1年目の時に付き合った彼女がダイイチのオーナー社長の娘だったのです。
で、ダイイチには跡継ぎが居ないと・・・。でも、正直これはチャンスなのかなと思いました(笑)。 

実は私の実家は呉服関係の仕事をしています。
私で7代目になるので、その道もあったのですが、こちらを選びました。

社長の苦労など何も分かっていませんでしたので迷いませんでした。
ただ三喜商事は非常に良い会社で楽しく働いていましたので退職は少し残念でした。

退職までの4~5年間、いずれはダイイチで社長になるとういう前提で働いていましたので、
勉強になることは多かったです。
特に会社の仕組み・仕事の流れ・人事・働く人の気持ち・不満・やる気、何でそうなっているのかとか。




――1990年にダイイチに入社。1999年に社長に就任されていますね。

ダイイチに入社するときから、5年で社長を代わるからと言われていました。
実際、社長に就任したのは9年後でしたが、5年後には殆ど任せてもらいました。

三喜商事は500億ほどの会社でしたので、
最初は規模の違いやぬるま湯と感じるほどアットーホームな社風の悪い所ばかり目に付き、
かなりショックを受けましたね。
毎日文句ばっかり言ってましたよ。家でも家内に社長や会社の悪口ばっかり。(笑)

当時先代の社長は「オーナー」って感じで、現場はノータッチ。
番頭さんが実務を仕切っておられました。
ですから、実際社長になって何をしたら良いのか全く分かりませんでした。

28歳の時に参加した研修がきっかけとなり、
会社経営に対する使命感や責任感を強く感じるようになりました。

文句言ってる場合じゃなくて、社員と同じように仕事をしているだけでもなく、
もっと経営の勉強をしないといけないなと思いました。
また、社長として様々な判断をしていく規準というか、
正しくて自分にシックリとくる理念や考え方を固めていくのに、
勉強だけでなく実際に様々な経営者と出会いたいと思いました。

それで30代は、織商青年部会・JC・経済同友会や銀行の会など
良いなと思った会はできるだけ入会しました。
その中で今回ご紹介を頂いた人見社長とも出会い、
また他にも刺激を受けるような方との多くの出会いがありました。


ダイイチ株式会社
三喜商事株式会社

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Posted by 京の社長と数珠紐 at 12:00Comments(0)ダイイチ株式会社 熊谷貴夫

2008年02月14日

京都発のアパレルメーカーです。

第2回 ダイイチ株式会社 熊谷貴夫 vol.1




株式会社ヒトミの人見康裕社長から一番男前の社長だと紹介を頂いたのは
ダイイチ株式会社の熊谷貴夫社長です。
ダイイチ株式会社は富小路錦小路と京都の真ん中に位置する
ブラックフォーマルをメインにしたアパレルメーカーです。




――京都というと呉服のイメージが強いのですが、
   洋装のアパレルメーカーは珍しいですね。


そうですね。京都は歴史のある町ですし、呉服に関連する企業は多いです。
実際、弊社が加盟している京都織物卸商業組合の220社の大半が
呉服関連企業で、アパレルは数社です。
ご存知のように京都は呉服の産地ですので、染色技術が発達してきました。
その流れで生地屋さんは多いのですが、アパレルは東京に一極集中しています。
流行の情報や人が集中していてスピードも違いますので。
ただ、弊社は京都発のアパレルも面白いのではないかと思っています。
イタリアでいうとミラノ発ばかりでなくフィレンツェ発やコモ発が在ってもいい、みたいな。

弊社の商品は全国の問屋さん小売店さんに販売して頂いていますが、
どこへ行っても京都の人が思っている以上に京都のファンは多いですね。
特にミセスは京都人以上に京都のことをよく知っておられます。
雑誌やテレビも「困ったら京都特集」ですから。
京都は「安い」イメージではないので、
弊社のように価値の高い商品を創っているアパレルとしては、
会社が京都にあるというのはメリットだと思います。
ただ、悪く言うと「お高い」イメージになりますので、
常に謙虚な姿勢で行かないと嫌がられちゃいます。


――創業時は生地問屋だったということですが・・・。

弊社は紳士フォーマルの生地問屋としてスタートしています。
その流れで紳士フォーマルの洋服を作り、
その後オイルショックの1973年頃から婦人のブラックフォーマルを始めました。
それまではフォーマルといえば、男性は洋服、女性は着物でした。
丁度この頃女性がフォーマルな場所でも洋服を着るようになってきたので、
ブラックフォーマルを手掛けるようになりました。
みんなまだ持っていない商品でしたので、作ったら売れる。
注文を断るのに苦労したそうです。


――ブラックフォーマル以外に「ちりめん」を使ったブランドも展開されているんですよね。

はい、「KYOKAREN」というブランドは「ちりめん」を中心素材として使用しています。
フォーマル以外の洋服を手掛ける時、何か京都らしい打ち出しはできないかと考えた結果、
ちりめんという和の素材にいきつきました。

しかし、それを和装っぽい柄でやるのではなく、
アパレルらしく流行を取り入れた加工などを施したファッション性ある商品として提案しています。
丹後で織られたちりめんを染色・加工し、縫製も国内の工場で行っています。

現在日本のアパレル製品の9割以上は中国を中心とした海外の工場で縫製されていますが、
弊社の商品は特定のブランドを除き、全て国内の工場で縫製しています。
京都発のアパレルとして価値の高い商品を創っていこうと思うと、国内縫製に拘りたいですね。


――ブラックフォーマルと高級婦人服の割合はどのくらいですか?

だいたい50%ずつくらいです。
ブラックフォーマルの方が流行の流れが速くないので商売としては比較的安定しているのですが、
フォーマル以外の洋服にチャレンジする事によって
流行を肌で感じる事ができますし、情報も入ってきます。
それをフォーマルにも取り入れる事ができます。
リスクはありますが、遣り甲斐もありますしね。

ダイイチ株式会社
京都織物卸商業組合

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Posted by 京の社長と数珠紐 at 12:00Comments(0)ダイイチ株式会社 熊谷貴夫