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Posted by 京つう運営事務局 at

2008年01月29日

京都の魅力を維持していきたい。

第1回 株式会社ヒトミ 人見康裕 vol.3



――人見社長は昨年、京都青年会議所(JC)の理事長もされてたんですね。

株式会社ヒトミは父の起こした会社なのですが、私は京都で生まれたあと、
中学高校を大阪で、大学・就職してからは東京で過ごしました。
平成7年に5年勤めた東京の会社を辞めて、京都に帰ってきたのですが、
16年ぶりということもあり、最初は友人が増えればいいなというような感じで入会しました。
JCは40歳になると卒業するという決まりがあるのですが、
30代の最後の年に理事長という大役を担うことになりました。
もちろん最初からそういった気持ちがあったわけではないんですが、
理事長職を受けた一番の理由は「自分がやらなければならない」という強い気持ちでした。
一年間の役目を終えたところなのですが、今は「感謝」という気持ちでいっぱいです。


――株式会社ヒトミは管工機材・住宅設備商社ということで建設業界に位置するのですが、
   去年話題になった京都の新景観政策についてはどうお考えですか?


京都の景観を守ることには賛成です。
京都らしい町の魅力があるおかげで、観光産業のビルを建ったり、
当社もビジネスに結びついています。
京都の魅力を維持していくことは、京都の企業として当然のことだと思います。
平安時代から明治時代の初めまで、1100年も都だった町は日本のどこにも存在しません。
京都は1100年かかってできた町なので、滅びるとしても1100年かかります。
複合的な魅力が存在しているので、突然死することはありません。


――魅力のある場所は京都にたくさんあると思うのですが、
   初めて京都を訪れる方を人見社長が案内する場合、どこに案内しますか?


いいところが一杯あって迷いますが、私の一押しは意外かもしれませんが金閣寺ですね。
今までの経験でも金閣寺を初めてみた人は例外なく驚いてました。
特に外国人には好評でしたね。晴れた日にいくとキラキラと輝いていて、本当にすごいですよ。
銀閣寺や清水寺もいいですが、京都的な予定調和の範囲内でしょう。
あとはやはり食べ物ですね。南禅寺の湯豆腐とかね。
観光地は皆さんガイドブックで探されますが、食事はやはり口コミ・紹介を喜ばれますね。


――最後になりましたが、次ぎに紹介していただく株式会社ダイイチの熊谷社長は
   どんな方ですか?


私が知っているなかで一番男前の社長です。

――今日は忙しいなか、本当にありがとうございました。

<平成20年1月15日取材>


京都青年会議所 HP
金閣寺HP

*********************************
株式会社ヒトミ
京都府京都市伏見区深草西浦町8丁目133-1-2
代表取締役社長 人見康裕
電話:(075)642-4121
FAX:(075)642-4150

HP:http://www.hitomi-net.jp/






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Posted by 京の社長と数珠紐 at 12:00Comments(0)株式会社ヒトミ 人見康裕

2008年01月28日

成長のイメージは「バンブーグロウ」

第1回 株式会社ヒトミ 人見康裕 vol.2

――「ほぼ日刊ヒトミ通信」を読んでいると「社員に対する社会的承認の創造」というフレーズが気になったのですが・・・?

人間と言うものは、狭い仲間とのポジショ二ングに満足感を感じたり、従来の取引先との仕事の成功パターンにしがみたくなるものです。本来であれば、その成功を糧にして新しいやり方を探したり、もっと高い目標を目指さないといけません。

ところが同じ行動パターンに安住して新しいことにチャンレンジしない傾向があります。新しいやり方によって、今までの成功方程式が通じなくなり、自分が無能力化するのを恐れるのです。

そこで社員が社会的な承認を得る場所・場面を作り出し、「自分は欠くべからざる社会の一員」だという意識(自己肯定感)を醸成することにより、
向上心をもった自律的な人間を育成したいと考えています。
顧客満足やコンプライアンスそしてCSRというものは、
マニュアルを作ればいいというものではありません。
やはり社員一人ひとりが自分自身で考え、内発的に正しい行動を正しく行う、
社会の一員としてふさわしい行動をするということが大切だと思っています。


――その部分と繋がると思うのですが「経営計画発表会」に
   取引先のメーカーも参加されてるんですね。


はい。そこには二つの理由があります。
先の社会的承認がひとつです。やはり社内の人間だけでやるのとは緊張感が違います。
社外の方に年間の目標や方針を発表し約束することで、
社員のやる気や責任感をアップすることができます。

また取引先に対して、当社の問題点や決定権を持っている当社の担当を明らかにすることにより、
取引先には問題解決の方法や提案だけに時間をかけてもらうことができます。
決定権を持っている人間にいい情報が早く到達することは、当然メリットでもあり、
彼の持つ権限と能力が十分に発揮されることになります。
最初の年は私が主導して、方針を立てたり話しをしたのですが、
今は基本的にすべて社員に任せています。ただ、何年も同じことを続けると形骸化してしまうので、
また変えていこうと思っています。


――社員の成長が会社の成長に繋がるということですね。

当社では会社の成長イメージを「バンブーグロウ」という言葉で表しています。
竹は一日の成長がすごく早いですよね。
普通の植物は芽の先端だけに成長点があるのですが、竹はすべての節に成長点があります。
それぞれの節が少しづつでも同時に成長することによって、
全体の成長のスピードが著しく伸びるのです。
長野県にある伊那谷食品工業という48期連続増収増益増員のすごい会社があるのですが、
そこの塚越会長に「利益はウンチ」だと教えていただきました。
「身体が元気だと毎日自然に出るぞ」と。
つまり売上げや利益に一喜一憂せず、
まず健全で健康な会社をつくりあげることが大切だということです。

企業経営を行う上で、私は「経営品質」をいう考え方を重要視しています。
「品質」とは目的に対する有効性です。目的に対する有効性が高ければ、
品質が高いということになります。
例えば、利益があがっていても品質が低い会社があります。
その逆もあります。売上はひとつの指標でしかありません。
やはり「顧客本位」「社員重視」「独自性」「社会との調和」が大切であり、
その目標を明確にすることにより、問題点があきらかになり、
具体的な対策が実施されることになります。


株式会社ヒトミ HP
かんてんぱぱ/伊那食品工業株式会社 HP


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Posted by 京の社長と数珠紐 at 12:00Comments(0)株式会社ヒトミ 人見康裕

2008年01月25日

ほぼ毎日更新!「ほぼ日刊ヒトミ通信」

第1回 株式会社ヒトミ 人見康裕 vol.1



「京都の社長」数珠つなぎの第一回目に登場していただくのは
伏見にある株式会社ヒトミの人見康裕社長です。
株式会社ヒトミは昭和38年に創業された管工機材・住宅設備商社で、
人見社長は平成15年に代表取締役社長に就任。
昨年度の京都青年会議所の理事長も務められました。



――管工機材・住宅設備材などを取り扱う商社ということですが、
全社員が登場するHPがおもしろいですね。


私は社員こそがこの会社そのものだと考えています。
当社は何か特別な「もの」を作ったり、特殊な機械を使っているわけではありません。
顧客にサービスを提供するのは社員だけだと考えているので、
あたりまえのこととして、HPで社員の紹介をしています。
ただ、各自がもう少し自主的に、自ら発信をできるようになればいいのですが、
今はまだ載っているだけの状態ですね。


――人見社長は「ほぼ日刊ヒトミ通信」というブログで
いろいろな考えを発信されていますね。


平成16年の10月にスタートしましたが、もう3年以上続けています。
最初は自分の勉強のためにスタートしました。
社長という立場上というわけではないのですが、やはり人に何かを伝える機会は多いので、
その為に日々、新しい情報や知識をインプットはしていかなければなりません。
インプットしたものはアウトプットしないと詰まってしまうので、
自分の考えを整理するために始めました。
ブログがはやっていたというのも理由のひとつですけれど(笑)。


――「ほぼ日刊ヒトミ通信」は文字通りほぼ毎日更新されてますね。

毎日続けているのは行(修行)の意味もあります。
考えついたけれど、できないのであれば、全く意味がないですし、
経営者として思ったとおりに行動できることをひとつひとつ増やしていくことは重要だと考えています。
決めたことを実行するというのが、簡単だけれども、実は最も難しいことなので。


株式会社ヒトミHP
ほぼ日刊ヒトミ通信


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Posted by 京の社長と数珠紐 at 12:00Comments(0)株式会社ヒトミ 人見康裕