2008年01月28日
成長のイメージは「バンブーグロウ」
第1回 株式会社ヒトミ 人見康裕 vol.2
――「ほぼ日刊ヒトミ通信」を読んでいると「社員に対する社会的承認の創造」というフレーズが気になったのですが・・・?
人間と言うものは、狭い仲間とのポジショ二ングに満足感を感じたり、従来の取引先との仕事の成功パターンにしがみたくなるものです。本来であれば、その成功を糧にして新しいやり方を探したり、もっと高い目標を目指さないといけません。
ところが同じ行動パターンに安住して新しいことにチャンレンジしない傾向があります。新しいやり方によって、今までの成功方程式が通じなくなり、自分が無能力化するのを恐れるのです。
そこで社員が社会的な承認を得る場所・場面を作り出し、「自分は欠くべからざる社会の一員」だという意識(自己肯定感)を醸成することにより、
向上心をもった自律的な人間を育成したいと考えています。
顧客満足やコンプライアンスそしてCSRというものは、
マニュアルを作ればいいというものではありません。
やはり社員一人ひとりが自分自身で考え、内発的に正しい行動を正しく行う、
社会の一員としてふさわしい行動をするということが大切だと思っています。
――その部分と繋がると思うのですが「経営計画発表会」に
取引先のメーカーも参加されてるんですね。
はい。そこには二つの理由があります。
先の社会的承認がひとつです。やはり社内の人間だけでやるのとは緊張感が違います。
社外の方に年間の目標や方針を発表し約束することで、
社員のやる気や責任感をアップすることができます。
また取引先に対して、当社の問題点や決定権を持っている当社の担当を明らかにすることにより、
取引先には問題解決の方法や提案だけに時間をかけてもらうことができます。
決定権を持っている人間にいい情報が早く到達することは、当然メリットでもあり、
彼の持つ権限と能力が十分に発揮されることになります。
最初の年は私が主導して、方針を立てたり話しをしたのですが、
今は基本的にすべて社員に任せています。ただ、何年も同じことを続けると形骸化してしまうので、
また変えていこうと思っています。
――社員の成長が会社の成長に繋がるということですね。
当社では会社の成長イメージを「バンブーグロウ」という言葉で表しています。
竹は一日の成長がすごく早いですよね。
普通の植物は芽の先端だけに成長点があるのですが、竹はすべての節に成長点があります。
それぞれの節が少しづつでも同時に成長することによって、
全体の成長のスピードが著しく伸びるのです。
長野県にある伊那谷食品工業という48期連続増収増益増員のすごい会社があるのですが、
そこの塚越会長に「利益はウンチ」だと教えていただきました。
「身体が元気だと毎日自然に出るぞ」と。
つまり売上げや利益に一喜一憂せず、
まず健全で健康な会社をつくりあげることが大切だということです。
企業経営を行う上で、私は「経営品質」をいう考え方を重要視しています。
「品質」とは目的に対する有効性です。目的に対する有効性が高ければ、
品質が高いということになります。
例えば、利益があがっていても品質が低い会社があります。
その逆もあります。売上はひとつの指標でしかありません。
やはり「顧客本位」「社員重視」「独自性」「社会との調和」が大切であり、
その目標を明確にすることにより、問題点があきらかになり、
具体的な対策が実施されることになります。
■株式会社ヒトミ HP
■かんてんぱぱ/伊那食品工業株式会社 HP
■株式会社ヒトミ 人見康裕 【1】 >> 【2】 >> 【3】
人間と言うものは、狭い仲間とのポジショ二ングに満足感を感じたり、従来の取引先との仕事の成功パターンにしがみたくなるものです。本来であれば、その成功を糧にして新しいやり方を探したり、もっと高い目標を目指さないといけません。
ところが同じ行動パターンに安住して新しいことにチャンレンジしない傾向があります。新しいやり方によって、今までの成功方程式が通じなくなり、自分が無能力化するのを恐れるのです。
そこで社員が社会的な承認を得る場所・場面を作り出し、「自分は欠くべからざる社会の一員」だという意識(自己肯定感)を醸成することにより、
向上心をもった自律的な人間を育成したいと考えています。
顧客満足やコンプライアンスそしてCSRというものは、
マニュアルを作ればいいというものではありません。
やはり社員一人ひとりが自分自身で考え、内発的に正しい行動を正しく行う、
社会の一員としてふさわしい行動をするということが大切だと思っています。
――その部分と繋がると思うのですが「経営計画発表会」に
取引先のメーカーも参加されてるんですね。
はい。そこには二つの理由があります。
先の社会的承認がひとつです。やはり社内の人間だけでやるのとは緊張感が違います。
社外の方に年間の目標や方針を発表し約束することで、
社員のやる気や責任感をアップすることができます。
また取引先に対して、当社の問題点や決定権を持っている当社の担当を明らかにすることにより、
取引先には問題解決の方法や提案だけに時間をかけてもらうことができます。
決定権を持っている人間にいい情報が早く到達することは、当然メリットでもあり、
彼の持つ権限と能力が十分に発揮されることになります。
最初の年は私が主導して、方針を立てたり話しをしたのですが、
今は基本的にすべて社員に任せています。ただ、何年も同じことを続けると形骸化してしまうので、
また変えていこうと思っています。
――社員の成長が会社の成長に繋がるということですね。
当社では会社の成長イメージを「バンブーグロウ」という言葉で表しています。
竹は一日の成長がすごく早いですよね。
普通の植物は芽の先端だけに成長点があるのですが、竹はすべての節に成長点があります。
それぞれの節が少しづつでも同時に成長することによって、
全体の成長のスピードが著しく伸びるのです。
長野県にある伊那谷食品工業という48期連続増収増益増員のすごい会社があるのですが、
そこの塚越会長に「利益はウンチ」だと教えていただきました。
「身体が元気だと毎日自然に出るぞ」と。
つまり売上げや利益に一喜一憂せず、
まず健全で健康な会社をつくりあげることが大切だということです。
企業経営を行う上で、私は「経営品質」をいう考え方を重要視しています。
「品質」とは目的に対する有効性です。目的に対する有効性が高ければ、
品質が高いということになります。
例えば、利益があがっていても品質が低い会社があります。
その逆もあります。売上はひとつの指標でしかありません。
やはり「顧客本位」「社員重視」「独自性」「社会との調和」が大切であり、
その目標を明確にすることにより、問題点があきらかになり、
具体的な対策が実施されることになります。
■株式会社ヒトミ HP
■かんてんぱぱ/伊那食品工業株式会社 HP
■株式会社ヒトミ 人見康裕 【1】 >> 【2】 >> 【3】
Posted by 京の社長と数珠紐 at 12:00│Comments(0)
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