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2009年08月03日

紙の文化には昔からの日本の知恵が詰まっています。

第19回 株式会社鈴木松風堂 代表取締役社長 鈴木 基一 vol.2

 

――紙製品のアンテナショップとともに、体験工房も運営されているのですね?

はい。修学旅行生と団体の小旅行が多いですね。リピーターのお客さんも結構います。
京都の紙や素材を使い、京都の先生に教えてもらいながら作るメイドイン京都で、
しかもオンリーワンの製品を自らの手で作ることができます。

作る楽しみに加え、お土産の価値ももちろんあって、新しいお土産の切り口をめざしています。
実際、日本中どこへ行ってもおみやげ物はどこも同じようなものばかりなので、
京都へ行ったという実感が確実に残るものを、思い出として、提供したいですね。

また工房のテーブルや椅子は全て紙で作っています。
接着剤には昔から使われている糊を使い、塗料の方も顔彩という絵の具を使い、
ニスの代わりに柿渋を塗って耐水性をもたし強度を強くしています。
昔の素材をつかい匂いや、ゆとりを知ってもらいます。

紙の文化には昔からの日本の知恵が詰まっています。
例えば、障子は木の枠に薄い紙を貼っただけのものですがいろいろな機能があります。
紙に光が当たると光が拡散して、光が暗い部屋の奥まで届くようになります。
もちろん風や湿気を防ぐ効果があります。
襖になると、断熱や防音の効果があります。
使う材料は少なく、軽いけれど、強いものができ、日本ではたいへん重宝されています。
海外にはないもので、そういう日本の文化、知恵を今のひとに繋いでいきたい、
見直してもらいたいと思っています。

 


――鈴木社長の経歴について教えてください。

昭和24年生まれで、立命館大学を卒業してすぐに家業に付きました。
違う方向を目指したいと思ったこともあったのですが、息子が私ひとりしかいなかったので。

入社は昭和46年位かな。
その頃には福井や滋賀に既に工場があって、呉服や反物の巻芯が多かったですね。
昭和から平成に変わる頃にかけて、これまでの商品だけでは企業を維持できない時代になりました。
今から15年ほど前、創業100年の年に私が四代目の社長に就任してから随分方向転換しました。

 

――鈴木社長は毎週火曜にレストランの厨房に立つとうかがったのですが。

体験工房に併設している「レストラン&バー AMAGAERU」の厨房に毎週火曜日にたっています。
おまかせの7~8品で3000円のコースを提供しています。
これはひとつの趣味みたいなものですけど、決まった原価の材料で何ができるのか、
それも7〜8品でお客さまに満足していただくということを考えるのが好きで、
それはパッケージも共通のことで、お客さんの商品をどう売れる商品にしてあげるか、
料理も相通じるところがあります。ある意味訓練の場と感じています。

前に来てもらった方に同じものも出せないですし、季節の旬のものを味わっていただきたい。
だいたい月に2度は週末に四国の高知の方へ材料を仕入れにいっています。
日曜市で珍しいお野菜を買い、
昼から夕方まで海で釣りをして釣れた魚を調理したり干物にして提供しています。
高知は日射しが違うのか野菜の成長が早く、やわらかくて香りがいいですね。
最近では農家の方とも仲が良くなり、
次はあの野菜がいいという感じで現地調達もできるようになりました。
休みがないといっても、家に居ても社長は24時間仕事ですから(笑)。


鈴木松風堂HP
レストラン&バー AMAGAERU HP

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Posted by 京の社長と数珠紐 at 12:00Comments(0)株式会社鈴木松風堂 鈴木基一