2008年02月14日
京都発のアパレルメーカーです。
第2回 ダイイチ株式会社 熊谷貴夫 vol.1

株式会社ヒトミの人見康裕社長から一番男前の社長だと紹介を頂いたのは
ダイイチ株式会社の熊谷貴夫社長です。
ダイイチ株式会社は富小路錦小路と京都の真ん中に位置する
ブラックフォーマルをメインにしたアパレルメーカーです。
――京都というと呉服のイメージが強いのですが、
洋装のアパレルメーカーは珍しいですね。
そうですね。京都は歴史のある町ですし、呉服に関連する企業は多いです。
実際、弊社が加盟している京都織物卸商業組合の220社の大半が
呉服関連企業で、アパレルは数社です。
ご存知のように京都は呉服の産地ですので、染色技術が発達してきました。
その流れで生地屋さんは多いのですが、アパレルは東京に一極集中しています。
流行の情報や人が集中していてスピードも違いますので。
ただ、弊社は京都発のアパレルも面白いのではないかと思っています。
イタリアでいうとミラノ発ばかりでなくフィレンツェ発やコモ発が在ってもいい、みたいな。
弊社の商品は全国の問屋さん小売店さんに販売して頂いていますが、
どこへ行っても京都の人が思っている以上に京都のファンは多いですね。
特にミセスは京都人以上に京都のことをよく知っておられます。
雑誌やテレビも「困ったら京都特集」ですから。
京都は「安い」イメージではないので、
弊社のように価値の高い商品を創っているアパレルとしては、
会社が京都にあるというのはメリットだと思います。
ただ、悪く言うと「お高い」イメージになりますので、
常に謙虚な姿勢で行かないと嫌がられちゃいます。
――創業時は生地問屋だったということですが・・・。
弊社は紳士フォーマルの生地問屋としてスタートしています。
その流れで紳士フォーマルの洋服を作り、
その後オイルショックの1973年頃から婦人のブラックフォーマルを始めました。
それまではフォーマルといえば、男性は洋服、女性は着物でした。
丁度この頃女性がフォーマルな場所でも洋服を着るようになってきたので、
ブラックフォーマルを手掛けるようになりました。
みんなまだ持っていない商品でしたので、作ったら売れる。
注文を断るのに苦労したそうです。
――ブラックフォーマル以外に「ちりめん」を使ったブランドも展開されているんですよね。
はい、「KYOKAREN」というブランドは「ちりめん」を中心素材として使用しています。
フォーマル以外の洋服を手掛ける時、何か京都らしい打ち出しはできないかと考えた結果、
ちりめんという和の素材にいきつきました。
しかし、それを和装っぽい柄でやるのではなく、
アパレルらしく流行を取り入れた加工などを施したファッション性ある商品として提案しています。
丹後で織られたちりめんを染色・加工し、縫製も国内の工場で行っています。
現在日本のアパレル製品の9割以上は中国を中心とした海外の工場で縫製されていますが、
弊社の商品は特定のブランドを除き、全て国内の工場で縫製しています。
京都発のアパレルとして価値の高い商品を創っていこうと思うと、国内縫製に拘りたいですね。
――ブラックフォーマルと高級婦人服の割合はどのくらいですか?
だいたい50%ずつくらいです。
ブラックフォーマルの方が流行の流れが速くないので商売としては比較的安定しているのですが、
フォーマル以外の洋服にチャレンジする事によって
流行を肌で感じる事ができますし、情報も入ってきます。
それをフォーマルにも取り入れる事ができます。
リスクはありますが、遣り甲斐もありますしね。
■ダイイチ株式会社
■京都織物卸商業組合
■ダイイチ株式会社 熊谷貴夫 【1】 >> 【2】 >> 【3】
株式会社ヒトミの人見康裕社長から一番男前の社長だと紹介を頂いたのは
ダイイチ株式会社の熊谷貴夫社長です。
ダイイチ株式会社は富小路錦小路と京都の真ん中に位置する
ブラックフォーマルをメインにしたアパレルメーカーです。
――京都というと呉服のイメージが強いのですが、
洋装のアパレルメーカーは珍しいですね。
そうですね。京都は歴史のある町ですし、呉服に関連する企業は多いです。
実際、弊社が加盟している京都織物卸商業組合の220社の大半が
呉服関連企業で、アパレルは数社です。
ご存知のように京都は呉服の産地ですので、染色技術が発達してきました。
その流れで生地屋さんは多いのですが、アパレルは東京に一極集中しています。
流行の情報や人が集中していてスピードも違いますので。
ただ、弊社は京都発のアパレルも面白いのではないかと思っています。
イタリアでいうとミラノ発ばかりでなくフィレンツェ発やコモ発が在ってもいい、みたいな。
弊社の商品は全国の問屋さん小売店さんに販売して頂いていますが、
どこへ行っても京都の人が思っている以上に京都のファンは多いですね。
特にミセスは京都人以上に京都のことをよく知っておられます。
雑誌やテレビも「困ったら京都特集」ですから。
京都は「安い」イメージではないので、
弊社のように価値の高い商品を創っているアパレルとしては、
会社が京都にあるというのはメリットだと思います。
ただ、悪く言うと「お高い」イメージになりますので、
常に謙虚な姿勢で行かないと嫌がられちゃいます。
――創業時は生地問屋だったということですが・・・。
弊社は紳士フォーマルの生地問屋としてスタートしています。
その流れで紳士フォーマルの洋服を作り、
その後オイルショックの1973年頃から婦人のブラックフォーマルを始めました。
それまではフォーマルといえば、男性は洋服、女性は着物でした。
丁度この頃女性がフォーマルな場所でも洋服を着るようになってきたので、
ブラックフォーマルを手掛けるようになりました。
みんなまだ持っていない商品でしたので、作ったら売れる。
注文を断るのに苦労したそうです。
――ブラックフォーマル以外に「ちりめん」を使ったブランドも展開されているんですよね。
はい、「KYOKAREN」というブランドは「ちりめん」を中心素材として使用しています。
フォーマル以外の洋服を手掛ける時、何か京都らしい打ち出しはできないかと考えた結果、
ちりめんという和の素材にいきつきました。
しかし、それを和装っぽい柄でやるのではなく、
アパレルらしく流行を取り入れた加工などを施したファッション性ある商品として提案しています。
丹後で織られたちりめんを染色・加工し、縫製も国内の工場で行っています。
現在日本のアパレル製品の9割以上は中国を中心とした海外の工場で縫製されていますが、
弊社の商品は特定のブランドを除き、全て国内の工場で縫製しています。
京都発のアパレルとして価値の高い商品を創っていこうと思うと、国内縫製に拘りたいですね。
――ブラックフォーマルと高級婦人服の割合はどのくらいですか?
だいたい50%ずつくらいです。
ブラックフォーマルの方が流行の流れが速くないので商売としては比較的安定しているのですが、
フォーマル以外の洋服にチャレンジする事によって
流行を肌で感じる事ができますし、情報も入ってきます。
それをフォーマルにも取り入れる事ができます。
リスクはありますが、遣り甲斐もありますしね。
■ダイイチ株式会社
■京都織物卸商業組合
■ダイイチ株式会社 熊谷貴夫 【1】 >> 【2】 >> 【3】