2009年05月12日
漆はワインのように産出する地域によって特色があります
第17回 株式会社井助商店 代表取締役 沖野俊之 vol.1

堀金箔粉株式会社の堀社長から、「ほんとにユニークで明るくアイデアにあふれている方です。新しい取り組みにも積極的で京都文化もたいへん愛されています」と紹介をいただいた井助商店の沖野社長です。井助商店は江戸後期の創業、元々は漆器や工芸品に使う漆の製造・卸の会社です。近年は漆だけでなく漆器の販売も手がけています。
――江戸時代の後期に漆の精製・販売を生業として創業されたそうですね?
はい。江戸時代後期の創業です。文政年間(1818年~1829年)に、この地で創業しています。
漆の精製というのは、漆の木からとったそのままの樹液を濾過したり、水分を取り除いたりします。
また漆は自然のものなので、ワインのように漆を産出する地域によって特色があります。
粘度が高いとか乾きが早いとかの違いですね。
当然、年によっても微妙な違いがあるので、
それをどうブレンドするかが各漆屋さんのテクニックです。
漆は、乾くスピードや粘度によって、漆器の上塗りに向いているなど、それぞれ用途が違ってきます。
特に当社は金箔の下に塗る箔下漆が好評頂いています。
他にも漆の代替品としてカシュー塗料・ウレタン塗料などのも多く取り扱っています。
木製品に塗る塗料なのですが、漆に比べて、安価でまた早く乾くなどの特徴があります。
また京都は元々染色関連の会社が多いのですが、
以前は染色の材料の1つとして漆が接着剤として使われていた為、
現在でも染色に使う漆以外の資材も販売しています。
それと漆器の販売が事業の柱になっています。
――漆器の販売はどういう経緯で始められたのですか?
漆を納品していた漆器屋さんから京都で売ってくれないかという依頼があって、
最初は事務所の玄関先に並べるところから小売をスタートさせました。
今でも実店舗はここにある小売店だけです。
あとは全国の百貨店で開催されている京都物産展に積極的に参加して販売をしています。
一年間に24~5回は参加しています。
併せて最近はホームページを通じてのインターネット販売にも力を入れています。
2007年には京都商工会議所のホームページコンテストで最優秀賞を受賞したのですが、
通常のインターネット販売に加えて、
最近は百貨店の物産展で興味をもってくれた方からネットを通じて問い合わせや注文も増えました。
逆にホームページを見た地方の方が地元の百貨店の物産展に訪れて頂いています。
相乗効果は大きいですね。
何年か前だと物産展に来られるのは50代や60代の方が多く、
インターネットが有効かどうか半信半疑だったのですが、
今はその年代の方でも普通にインターネットを通じて注文を頂くようになっています。
■株式会社井助商店HP
■京都ホームページコンテスト2007
■株式会社井助商店 沖野俊之 【1】 >> 【2】 >> 【3】

堀金箔粉株式会社の堀社長から、「ほんとにユニークで明るくアイデアにあふれている方です。新しい取り組みにも積極的で京都文化もたいへん愛されています」と紹介をいただいた井助商店の沖野社長です。井助商店は江戸後期の創業、元々は漆器や工芸品に使う漆の製造・卸の会社です。近年は漆だけでなく漆器の販売も手がけています。
――江戸時代の後期に漆の精製・販売を生業として創業されたそうですね?
はい。江戸時代後期の創業です。文政年間(1818年~1829年)に、この地で創業しています。
漆の精製というのは、漆の木からとったそのままの樹液を濾過したり、水分を取り除いたりします。
また漆は自然のものなので、ワインのように漆を産出する地域によって特色があります。
粘度が高いとか乾きが早いとかの違いですね。
当然、年によっても微妙な違いがあるので、
それをどうブレンドするかが各漆屋さんのテクニックです。
漆は、乾くスピードや粘度によって、漆器の上塗りに向いているなど、それぞれ用途が違ってきます。
特に当社は金箔の下に塗る箔下漆が好評頂いています。
他にも漆の代替品としてカシュー塗料・ウレタン塗料などのも多く取り扱っています。
木製品に塗る塗料なのですが、漆に比べて、安価でまた早く乾くなどの特徴があります。
また京都は元々染色関連の会社が多いのですが、
以前は染色の材料の1つとして漆が接着剤として使われていた為、
現在でも染色に使う漆以外の資材も販売しています。
それと漆器の販売が事業の柱になっています。
――漆器の販売はどういう経緯で始められたのですか?
漆を納品していた漆器屋さんから京都で売ってくれないかという依頼があって、
最初は事務所の玄関先に並べるところから小売をスタートさせました。
今でも実店舗はここにある小売店だけです。
あとは全国の百貨店で開催されている京都物産展に積極的に参加して販売をしています。
一年間に24~5回は参加しています。
併せて最近はホームページを通じてのインターネット販売にも力を入れています。
2007年には京都商工会議所のホームページコンテストで最優秀賞を受賞したのですが、
通常のインターネット販売に加えて、
最近は百貨店の物産展で興味をもってくれた方からネットを通じて問い合わせや注文も増えました。
逆にホームページを見た地方の方が地元の百貨店の物産展に訪れて頂いています。
相乗効果は大きいですね。
何年か前だと物産展に来られるのは50代や60代の方が多く、
インターネットが有効かどうか半信半疑だったのですが、
今はその年代の方でも普通にインターネットを通じて注文を頂くようになっています。
■株式会社井助商店HP
■京都ホームページコンテスト2007
■株式会社井助商店 沖野俊之 【1】 >> 【2】 >> 【3】