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2008年03月26日

「金らん」は何に化けるかわかりません。

第4回 株式会社伴戸商店 伴戸恒夫社長 vol.1



株式会社吉田治市商店の吉田光宏社長から京都の商人らしいコテコテの西陣の社長さんと
紹介いただいたのは、株式会社伴戸商店の伴戸恒夫社長です。
株式会社伴戸商店は西陣にあって、伝統的な織物の「金らん」を
現代のテキスタイルの素材として発信している企業です。



――西陣といえば帯や着物をイメージするのですが「金らん」とはどういうものですか?

西陣の織物はいくつかのセクションにわけることができます。
代表的にものに「帯」、「着物」、そして「金らん」があります。
帯や着物は完成品なのですが、「金らん」はあくまで材料です。

一般的には金箔・銀箔や金糸・銀糸に色糸を交えて
紋様が浮き出るように織った紋織物のひとつですが
金糸や銀糸をつかっていなくても総称として「金らん」と呼びます。

「金らん」もたくさんのセクションに分かれています。
人形、仏具、掛け軸の表具、仏具、和装小物、香道具、茶道具など。

当社は人形の割合が約半分。53%かな。
雛人形を中心に五月人形や羽子板の衣装など。
当社は「金らん」のメーカーなので、
素材としての「金らん」を反物として人形メーカーや仏具、
茶道具メーカーに卸しています。

「帯」は完成品なのですが、「金らん」はあくまで材料です。
何に化けるかわかりません。いろんなものに化けるありがたい商品です。


――入り口のところに大河ドラマ「篤姫」のポスターが貼ってありましたね。

時代劇の衣装でも当社の「金らん」は多くご利用いただいてます。
特にNHKの大河ドラマはよく使ってもらってますね。
今、放送されている「篤姫」にも「金らん」を使った衣装がつかわれています。

当社は在庫が5000種類以上あり、そこが他社にはない強みです。
NHKの関係の方が来て、好みの生地を選んでいきます。
NHKや映画界とのつながりから紹介をいただき「ラストサムライ」の衣装にも協力しました。

在庫が5000種類といいましたが、毎年200以上の新しい柄をリリースしています。
西陣で「金らん」を扱っている企業は80社ほどあるのですが、
そのほとんどがお坊さんが着る法衣や表具などわりあい地味な「金らん」を中心に展開しています。
きらびやかさを打ち出した「金らん」では当社が一番です。


株式会社伴戸商店HP
大河ドラマ 「篤姫」 HP


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Posted by 京の社長と数珠紐 at 12:00Comments(0)株式会社伴戸商店 伴戸恒夫